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夏の教室

  • Posted by: daniwell
  • 2008年5月11日 20:01
  • book

夏の教室

大塚英志さん著の『夏の教室』。

これは
『夏の教室』、『冬の教室』、『海辺の教室』
という3篇からなり、それぞれ別の話ではあるが、それぞれに関連性がある。

ただ、
序盤からひたすら謎が多い。
与えられる情報が少ないままに謎が増えていく。

たとえば
『夏の教室』では、

  • 高い壁に囲まれた世界。
  • 冬というものがなく、永遠に真夏が続く。
  • 17歳になると消えていなくなる。
  • 自分たちを識別する、首飾り上のドッグタグと左目まぶたの裏のバーコード。

最初のくだりでいろいろと謎が湧き上がる。

まあ、
当の物語の登場人物たちも
こんな具合でしか理解していないから
読者とおなじといえば、おなじではあるが。


3篇全部読み終わってようやく、
この世界の成り立ちと、その仕組みが見えてくる。

「旅立ち」とか「出発」とか
前向きなイメージを感じさせる表紙絵からは
思いもよらないような残酷な世界だったが、

最後のくだりで少し希望が託されているという点で
改めて表紙を見直すと、あながち間違いでもないかな、と思えなくもない。

しかし
(いつものごとく図書館で借りたのだが)
これが児童文学の棚に置いてあったのには、
どこか違和感が。

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